Interview

川口春奈、ドラマ『しろときいろ』で再確認した女優業への想い。「一番“自分”でいられるイキイキした瞬間」

川口春奈、ドラマ『しろときいろ』で再確認した女優業への想い。「一番“自分”でいられるイキイキした瞬間」

不安やプレッシャーが大きく、すごく孤独を感じた作品だった。

インスタで<茅ヶ崎とハワイがよかったです。洗礼を受けました>っていうコメントを残してますよね。

本当に撮影がとっても大変だったんです。夏海は後半、結構英語を喋るので、英語のレッスンも大変だったし、外国でお芝居を撮るという現場に溶け込むまでにとっても時間がかかりました。スケジュールもタイトだったので、最初は『これ、本当に大丈夫かな。撮り終わるかな』っていう不安の中でやっていた部分もありました。それは茅ヶ崎もそうだし、ハワイに行っても消えることはなかったです。覚えることが多かったり、自分がそこについていけるかなっていう不安やプレッシャーが多かったんです。そういう意味で、茅ヶ崎とハワイというよりは、この作品の撮影期間中に洗礼を受けた気がしてて。でも、結果、無事に終わったので、それ以上の達成感はあったんですけど、撮ってるときは、結構、しんどかったです。

オールアップした時はどんな心境でした?

「終わった、よく頑張った!」っていう達成感がありました。「よかった~、肩の荷おりた~」みたいな。で、涙が止まらなくて。どの作品も全然違う空気や雰囲気の中でやるので、それなりに自分も身構えてやるんですけど、今までには感じたことのない気持ちになりました。

それはどんな気持ちですか?

昨日、ちょうど家で完パケを見たんです。どんな風になっているのか想像もつかなかったんですけど、最初のオープニング映像から、涙が止まらなくて。自分の作品で、ほぼ自分が映ってるのに(笑)。(泣いている自分を)気持ち悪っ!とか思いながら泣いていました(笑)。

あはははは。気持ち悪くはないですよ。

それくらいの思いが、無意識にあったんだなって思って(笑)。

そこまで感じてたプレッシャーの正体はなんなんでしょう。

わからないんですけど、とんでもないものに押しつぶされそうで。なんなんですかね? 現場で自分がちゃんと夏海のままで最後までいられるのか、とか……。とにかく、すごく孤独を感じた作品でした。そういう意味では、このタイミングで、このスタッフと、この作品と、夏海のモデルの方に出会えたことはすごく意味がある気がして。今作は“挑戦”という意味で、自分を大きくしてくれたドラマになったし、本当に頑張ったって言える作品なので、とにかくたくさんの人に見てもらえたらいいなって思います。

少し話は変わりますが、川口さんのインスタをみると、いろんな国を旅されてますよね。ハワイはご自身にとってどんな場所ですか?

ニューヨークは買い物やミュージカル、アフリカは景色や国の文化とか。ハワイは自分にとって、何もしなくても癒されるというか、全てを忘れて、そこにいるだけでリフレッシュできるところですね。ただ、最初にもお話ししたように、仕事で行くとなると別なんですよ(笑)。プライベートで行くときは、ゆっくりできる場所です。

プライベートでもハワイに行かれてるんですね。どこか好きなスポットはありますか?

詳しくないんです、私(笑)。いいホテルに泊まって、そこからでなくても過ごせちゃうのが好きなんです。でも、ハワイ島とかマウイには行ったことないので、次はそっちの方行ってみたいです。

ハワイに行って必ず食べるものとかはあります?

いろんな料理があるし、なんでも美味しいですよね。今回は撮影が終わった後に、「エッグスンシングス」に行って食べたりとかもしてましたよ(笑)。

えー。劇中でも食べてるのに!?

ほんとにすっごく美味しいんですよ。作るシーンも多いので、教えていただいたり、焼かせてもらったりして。食べるシーンもめちゃめちゃあって。そこは、ほんと、幸せでした(笑)。

2話目でお父さんがパンケーキを作って、「それが幸せの味だ」というシーンが印象的でした。川口さんご自身の“幸せの味”というと?

甘いのより辛いもの。タイ料理全般。エスニックというか、スパイシーな料理があれば生きていけます!

家庭の味はいかがですか?

九州なので、基本的に甘いんですよね。お醤油も甘いし、煮物にも相当お砂糖入れる。私はおばあちゃん子だったので、卵焼きもめちゃめちゃ甘いのが好きで。東京で有名で美味しい和食屋さんに行って、だし巻き卵を食べたとしても、甘くないと美味しくないって感じちゃう。だから、おばあちゃんの味というか、地元の味というか。小さい頃に味わったものって、大人になっても欲しくなります。

私、スピッツ大好きなんです!
『スターゲイザー』は世代を超えて心に突き刺さる。

本作では、横浜流星演じる幼馴染の涼介とハワイで出会った拓馬との三角関係も描かれてます。川口さん自身はどっちのタイプが好きですか?

涼介かな。付き合いが長くて、昔から自分のことを家族のように知ってくれているっていうのが大きいですし、あの不器用な感じも、泥臭くて好きです。涼介のようにサーフィンをやってる人を好きになったことはないですけど、サーフィンに限らず、スポーツや、なにか自分の誇れるものを持っていて、没頭できる人は素敵だなって思います。

流星くんとは初共演になりますが、どんな印象でした?

サーフィンの撮影と監督は本隊のクルーと違うんですね。だから、私たちが終わってても、まだ撮ってたりとか、練習して腰を痛めたりとか、とにかく頑張っていて。サーフィンがめっちゃ上手い役だったので、朝から夕方、日が暮れるまでサーフボードを持って、先生に教えてもらっていて。とにかくストイックだなって思いました。ハワイには一緒に行ってないんですけど、日本で撮ってるときは、一緒にいる期間が長かったので、いろんなこと喋ったりとか、仲良くしていただきました。

幼馴染としての空気感を作るために何か工夫したことはありますか?

初めましてなのに、あんまり初めましての感じがなくて。相手を緊張させない雰囲気があったので、私もあまり気負わず、気を遣わずにできたなって思います。何か話さなきゃっていう感じよりは、本当に他愛もない話を向こうから振ってくれたりとかしてた気がします。

撮影前の印象と何か変わった?

素直な人ですよね。そう思ってなかったわけじゃないですけど(笑)、いい意味で、普通の男の子で、なんのバリアも感じませんでした。明るくて気さくな人だったので、それはすごく、涼介と夏海の関係性にもよかったと思います。

一方で、夏海が小さい頃から見守ってくれている涼介ではなく、拓馬くんに惹かれる気持ちはわかりますか?

2人の出会いは一目惚れに近い感じなんですよね。自分はそんな経験はないですけど、甘酸っぱい距離感から、だんだん絆みたいなものが芽生えていく関係性っていうのはすごく素敵だなって思いました。

2人の距離を縮める共通の趣味として、主題歌にもなっているスピッツ「スターゲイザー」が効果的に使われてます。

私、めちゃめちゃスピッツ好きなんですよ! 劇中で夏海と拓馬がスピッツのライブに行くっていう回があって。台本を読んだ時に、本当に行けるんじゃないかなって思ったんですけど、そんなに甘くなかった(笑)。それこそ、「スターゲイザー」は私も大好きですし、青春の曲でもあります。リアルタイムの世代ではないけど、年代を超えても、若い人の心に刺さる曲、アーティストだと思うので、とにかく嬉しかったです。

最後に後半に向けての見どころをお願いします。

前半戦は家族や友達、恋愛の話が中心ですが、学生でキャピキャピしたノリの夏海が、後半から酸いも甘いも、いろんな経験をして行く。本格的にお店を継ぐためにハワイに行ってからの夏海の表情は険しくなっていくんですけど、お父さんのことを思い出したり、お母さんの言葉に勇気付けられるところもあって。夏海のお父さんやお母さんとの関係とか、過去にあったことも描かれてくし、個人的にも家族のほっこりした部分がすごく好きなので、そこはぜひ見ていただきたいなと思います。

川口春奈

1995年、長崎県生まれ。07年、雑誌「ニコラ」のモデルとしてデビュー。TVドラマ『東京DOGS』(09/CX)で女優デビュー後、映画『好きっていいなよ。』(14/日向朝子監督)『幕末高校生』(14/李闘士男監督)『クリ―ピー 偽りの隣人』(16/黒沢清監督)『にがくてあまい』(16/草野翔吾監督)『一週間フレンズ。』(17/村上正典 監督)ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(17/NTV)などさまざまな作品に出演し活躍中。

オフィシャルサイト
http://www.ken-on.co.jp/haruna/

オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/haruna-kawaguchi-blog/

オフィシャルInstagram
@haruna_kawaguchi_official

 

Prime Original『しろときいろ ~ハワイと私のパンケーキ物語~』

Amazonプライム・ビデオにて独占配信中
配信開始日:2月28日(水)
配信形態:週5話(月~金 毎日配信/1話 約15分/全25話)

【STORY】
湘南に暮らす夏海は、高校3年の卒業旅行をきっかけに訪れたハワイで運命の味に出会う。地元で人気のレストランでおすすめのパンケーキを注文すると、そこに運ばれてきたのは幼い頃に亡き父がよく作ってくれた大好きなパンケーキに味も見た目もそっくりだった。父との不思議なつながりを感じ、この“しあわせの味”を日本の人にも食べてもらいたいと思った夏海は、この店が閉店する予定だと聞き、後を継ぐことを決意する。そして、この日からオーナーになるまでの長い道のりが始まったー。プロサーファーを目指す幼馴染の涼介や、親友、家族に支えられ、様々な苦悩や挫折を味わいながらも諦めずに夢に向かって走る夏海。さらに、ハワイで出会った青年・拓馬との恋も動き出す。果たして、夏海はこの無謀な夢を叶えることができるのか!?

出演:川口春奈、横浜流星、吉川 愛、織田梨沙、薬丸 翔、中村アン、吉沢 悠、マイコ、小市慢太郎、富田靖子、ふせえり、五代高之、柳沢慎吾(特別出演)、時任三郎、財前直見
企画・製作:ジョーカーフィルムズ(『キセキ –あの日のソビト–』)
プロデューサー:小池賢太郎
総監督:本木克英(『犬と私の10の約束』『超高速! 参勤交代』)
脚本総監修:岡田惠和(連続テレビ小説『ひよっこ』『最後から二番目の恋』)
監督:前田弘二(『婚前特急』『セーラー服と機関銃 –卒業–』)
脚本:谷口純一郎

オフィシャルサイト
http://shirotokiiro.jp/

© JOKER FILMS INC.

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