Interview

玉城裕規がスイートに語る──畠中恵 原作舞台『若様組まいる~アイスクリン強し~』。甘くほろ苦い役者という生き物について

玉城裕規がスイートに語る──畠中恵 原作舞台『若様組まいる~アイスクリン強し~』。甘くほろ苦い役者という生き物について

もっと高みに行きたい、セリフが欲しいとひたすら稽古をしていた

演技をしたいと思うようになった理由は何だったんでしょう。

最初のきっかけは、舞台ではなくて映画だったんです。行定勲監督の映画『GO』(2001年)ですね。窪塚洋介さん、柴咲コウさんのようにスクリーンの中で生きてみたいと思ったんです。中でも、窪塚さんは映画の前にテレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』にも出演されて、『GO』とはまったく違う役を演じていらっしゃった。たくさんの違う人間の人生を送っているのを純粋に羨ましいと思ったんです。まだ、ティーンエイジャーだったからかもしれませんが、心の中にいつもやきもきする気持ちがあって。言ってみれば、“自分以外の人になりたい願望”ですね。

そこから演劇を志すきっかけはどういったことだったのでしょう。

たまたま友達が誘ってくれて千本桜ホールのような小さい劇場で舞台を観劇して、そのときに感銘を受けたんですね。「うわ、ずるいな。みんな違う人の人生を生きている」と思ったんです。そこから自然と舞台が好きになっていきました。

ちなみに初出演の舞台は何ですか?

舞台『ハナレウシ』(2007年、シアターサンモール)です。役付きではなくて、アンサンブルでしたね。

実際に違う人間を演じてみて心境は変わったのでしょうか。

いえ、やきもきする気持ちは解消されないまま、“役”が欲しいと思うようになりました。“侍A”でもいいから、もっと高みに行きたい、セリフが欲しいとひたすら稽古をしていました。

その頃の失敗談はありますか?

とある舞台の本番です。僕は切腹しようとする武士の役だったのですが、ある役者の方が切腹しようとする僕の行動を止めに入るシーンで咄嗟にアドリブをおっしゃられて。うまく対応できずに失敗したなと冷や汗をかいたことがあります。舞台は怖いなと思った瞬間でした。どんなときもアドリブにちゃんと対応できるようにならないといけないというか、自分以外のこともつねに考えないといけないと思い知らされました。

そんな失敗を経ながらも負けることなく舞台を続けていらっしゃいますね。

舞台も映画も同じですが、演じることがとにかく楽しいんです。芝居ができる、役がつくという喜びがあるからですね。

舞台は生身の人間が演じるから面白さがある

演技をするうえで大切にしていることはありますか。

特に舞台では、その場で起こるリアルな感覚を大切にしているんです。本番は、台本に書かれていないことがたくさん起こります。だからこそ生身の人間が演じる面白さがある。まずは、相手の目を見ながら演技をする。そして、相手との空気を共有する感覚を大切にしています。

では、演じられて楽しいと実感する瞬間はどんなときですか?

自分では良かったと思っても周りが思っていることは違いますし、逆もあります。ですから、満足したことがないんです。みんなでひとつの舞台を作るから答えがないんですね。だからこそ役者を続けているかもしれません。もちろん、台本にないアドリブでほかの役者と心が通じ合うことはちょっとした変化が舞台上で起きて楽しいのですが、最終的にはお客様の気持ちを一番大切にしながら、いろんな反応を肌で感じて演じ続けています。

先ほど窪塚さんのことを羨ましいと思って演技に興味を持ったとおっしゃっていましたが、玉城さんも初舞台以降、様々な役どころを演じられていますよね。

例えば若い頃は、作品ごとに「演技が違うね」と言われたかった。でも、これだけ舞台の数を重ねてくると、玉城だったら玉城なりの個性がないと役者としてダメだと思うようになりました。自分の芝居の母体には、自分らしさがないとこの世界で生きていけないと思ったので、毎回違う演技を心がけるよりも、自分の心に根ざした個性を大切にしたいと思っています。

そのきっかけはどこにありましたか。

具体的な舞台よりも、これまでの先輩の演技ですね。粟根さんのように“この人にしかこの演技ができない”という驚きと発見があったからです。

2007年に初舞台を踏まれてここまでこられて、改めてお気持ちはいかがですか?

先ほども言いましたが、純粋に芝居をするのが好きなんです。人生もそうですが、自分ひとりでは生きていけない。お客様とスタッフや共演者のリアクションが僕の背中を後押ししてくれるから役者を続けられるんです。観た人の評価や役者の評価、稽古場でのリアクションが、僕の役者人生を前に進めてくれる。みんな、ひとりぼっちではないんですよ(笑)。

今後やってみたい役はありますか?

ひとつも良いところのない役で、観に来た人に嫌われてもいい悪役ですね(笑)。

(笑)それでは最後に本作に臨む意気込みをお願いします。

まずは稽古が楽しみですね。原作は明治のことがしっかり描かれているから、個性的な役者さんたちがその時代をどう生きるのか僕自身が楽しみですし、キャスト、スタッフ一丸となって、甘くて、時にはほろ苦い、素敵なスイーツのような舞台を作ります。ぜひ、いらしてくださいね。

【募集終了】抽選で2名様に玉城裕規さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

※賞品はお選びいただけませんので予めご了承ください

応募期間

※募集期間は終了致しました。

3月1日(木)~3月8日(木)23:59

・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。

※個人情報の取扱いについて
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舞台『若様組まいる~アイスクリン強し~』

2018年4月27日(金)~5月6日(日)サンシャイン劇場


■アフタートークイベント付き公演『丹羽記者のペンはアイスクリンより強し』(MC:伊藤裕一)
4月29日(日)14:00~/登壇:和合真一, 小早川俊輔, 武子直輝, 小野寺ずる
5月1日(火)19:00〜/登壇:玉城裕規, 粟根まこと, 橋本全一, 松波優輝
5月2日(水)19:00〜/登壇:宮﨑香蓮, 井上小百合(乃木坂46), 鎌苅健太
5月4日(金)18:00〜/登壇:入江甚儀, 塩野瑛久, 中村優一, 安川純平

■追加イベントも開催決定!!
4月30日(月)14:00~
5月3日(木)13:00~/18:00~
上記3公演の終演後、全キャスト登壇によるプレゼント抽選イベントを開催。
※プレゼントは4月30日はサイン入り原作本、5月3日はサイン入り公演ポスター。


STORY
時代は文明開化に華やぐ明治時代。舞台は、皆川真次郎が開いた西洋菓子店〈風琴屋〉。巡査勤務の合間にたむろする若様組やマドンナ的存在の沙羅の平和な日常に、大商人の小泉琢磨が仕掛ける事件が次々と巻き起こる! はてさて、皆川真次郎の運命やいかに!?

原作:『若様組まいる』『アイスクリン強し』畠中恵(講談社文庫刊)
脚本・演出:村上大樹

出演:
皆川真次郎 役:玉城裕規
長瀬健吾 役:入江甚儀
園山薫 役:塩野瑛久
福田春之助 役:中村優一
小山孝 役:安川純平
小泉沙羅 役:宮﨑香蓮
紫堂志奈子 役:井上小百合(乃木坂46)
牧忠行 役:和合真一
相馬小弥太 役:小早川俊輔
安野一馬 役:橋本全一
相馬格乃進 役:武子直輝
西宮浩光 役:松波優輝
加藤智恵子 役:小野寺ずる
玉井和馬 役:鎌苅健太
丹羽記者 役:伊藤裕一
小泉琢磨 役:粟根まこと

オフィシャルサイト

公式Twitter

玉城裕規(たまき・ゆうき)

1985年12月17日生まれ、沖縄県出身。2007年『ハナレウシ』で初舞台を踏む。主な出演舞台に『abc☆赤坂ボーイズキャバレー』、『海峡の光』、『紅き谷のサクラ〜幕末幻想伝 新選組零番隊〜』などがある。3月4日まで『99才まで生きたあかんぼう』に出演中。

Twitter(@yomitama)

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