『モンスターハンター:ワールド』が引き出すハンターのチカラ  vol. 2

Review

『モンスターハンター:ワールド』巧みにつながるハンターたちのアクション

『モンスターハンター:ワールド』巧みにつながるハンターたちのアクション

競い合う! 狩猟の中でつながるアクション

突然だが、「あなたが狩猟に貢献したと実感する瞬間は?」と尋ねられたらどう答えるだろうか。筆者が真っ先に思い浮かべたのは“部位破壊”だ。大型モンスターの体躯には、頭部、脚部、翼、尻尾などの部位が存在し、それぞれ破壊や切断が可能となっている。表面の鱗が細かく剥がれ落ちるとか、切り離された尻尾の断面が丁寧に作り込まれているなど、モンスターの部位破壊表現の緻密さには見惚れるばかりだが、この部位破壊の状況に応じてクエストを達成したときの報酬が増え、切断された尻尾からは剥ぎ取りもできるというメリットはとても大きい。特定の部位破壊で出やすくなる素材もあり、モンスターの素材を集めたいハンターにとって、部位破壊は主目的のひとつともなり得る。

▲すべての部位破壊を目指し、仲間たちと声をかけあって協力することもしばしば。その成果はこの追加報酬欄にハッキリと出る

そんな部位破壊は、いっしょに狩った仲間たち全員に喜ばれる活躍であると同時に、アクションが巧みに決まったという証にもなり、いわばハンターが輝く瞬間でもある。それゆえ協力してモンスターに挑んでいるはずなのに、なぜか奪い合うように部位破壊を狙ってしまう。マルチプレイを遊んでいてそんな風に感じるのは、きっと筆者だけではないはずだ。ひとりひとりが磨き上げた立ち回りを披露する場所として部位破壊は最高の舞台のひとつで、そこには“競い合える楽しさ”があるのだ。筆者も日々、弓で尻尾斬りの練習には余念がない。

クエストを達成したときの“活躍したハンターの記録”に表示されるのは、言ってみれば氷山の一角。さまざまな出来事が連続して起こる『MH:W』の狩猟では、フィールドのあちこちで記録には残らない(かもしれない)ハンターたちの個性溢れる行動がつぎつぎ引き出されている。ただ漫然とクエストの達成を目指すだけでなく、自分の好みや狩りに向かう姿勢といったコンセプトによって、ハンターは十人十色の輝きを放っているように筆者は思う。

▲大型モンスターを追っている最中でも、通り過ぎた痕跡や素材が気になってつい戻ってしまう。“『MH:W』あるある”と言えるのではないだろうか

たしかにマルチプレイでは、口に出せるかどうかはともかくとして「こうしてほしい」、「ああしてくれ」という、ほかのハンターへの期待はよくあることだ。しかし、考えてみれば弓に固執する筆者がそうであるように、ハンターは自分自身の生き様にこだわりたくなる生き物でもある。武器選びや立ち回りには、おそらくそのハンター自身の性格やコンセプト、言い換えればハンターとしての“美学”が宿る。

期待に応え合うハンターの思いやりが狩猟を成功に導く一方で、ハンターそれぞれの美学がマルチプレイの舞台でぶつかり合い、予想もしなかった思いがけない連携を生み出すことも、我々ハンターは『モンハン』シリーズを通じてよく知っている。そこに『MH:W』という表現力が合わさったとき、ハンターが魅せる行動や連携の数々は“芸術”とも呼べるものになると筆者は感じている。

次回はそんな「芸術的な狩りとは?」に焦点を当てたい。さて、まだまだ芸術と呼ぶにはほど遠いのだが、筆者自身の偶然生まれた思いがけない連携を動画でお見せして、第2回を締めくくることにしよう。

フォトギャラリー

■タイトル:モンスターハンター:ワールド
■メーカー:カプコン
■対応ハード:PlayStation®4
■ジャンル:ハンティングアクション
■発売日: 発売中(2018年1月26日発売)
■価格:通常版(パッケージ版)8,980円+税/通常版(ダウンロード版)8,315円+税、デジタルデラックス(ダウンロード版)9,241円+税、コレクターズ・エディション 15,980円+税
※ほかに、PlayStation®4 Pro MONSTER HUNTER: WORLD LIOLÆUS EDITION(49,980円+税)、PlayStation®4 MONSTER HUNTER: WORLD Starter Pack Black & White(各35,980円+税)も発売中。


『モンスターハンター:ワールド』オフィシャルサイト
http://www.capcom.co.jp/monsterhunter/world/

©CAPCOM CO., LTD. 2018 ALL RIGHTS RESERVED.

< 1 2
vol.1
vol.2
vol.3