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王室の”ゴシップガール”!『REIGN クイーン・メアリー』で年末年始はゴージャスにおこもりしましょ

王室の”ゴシップガール”!『REIGN クイーン・メアリー』で年末年始はゴージャスにおこもりしましょ
 © 2014 The CW Network, LLC. All rights reserved.

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まもなくお正月。時間に余裕のある年末年始は、巻物の海外ドラマを一気見するのもエンタメ的おたのしみ。舞台がゴージャスで展開がスリリングであればあるほど、ホリデーシーズンの祝祭気分も盛り上がる。

そこでご紹介したいのが「王室の“ゴシップガール”」というキャッチフレーズで話題の『REIGN クイーン・メアリ―』。16世紀、陰謀渦巻くフランス宮廷を舞台に、スコットランド女王メアリーとフランス王太子フランソワとの恋、女官たちとの友情やそれぞれの青春を描いた「学園ラブコメ風歴史スペクタクル」だ。

大ヒットドラマ『ゴシップガール』のTheCWとワーナー・ブラザースが制作、2014年にはピープル・チョイス・アワード3部門にノミネートし、新テレビ・ドラマ賞を受賞している。日本では2015年夏に初登場。衝撃のラストの続編を描くセカンド・シーズンのDVDが、この年末年始に合わせてリリースされた。

Reign -- "Toy Soldiers" -- Image Number: RE119a_0167.jpg -- Pictured: Adelaide Kane as Mary, Queen of Scots -- Photo: Sven Frenzel/The CW -- © 2014 The CW Network, LLC. All rights reserved.

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ドラマの基本となるのは、アレクサンドル・デュマの小説や映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』、萩尾望都が連載中のマンガ『王妃マルゴ』にも登場する実在のスコットランド女王、メアリー・ステュワートの生涯。

物語は1557年、15歳のメアリーが隣国フランスとの同盟を確かなものにするため、許嫁の幼馴染フランソワと久しぶりの再会を果たすところからはじまる。凛々しく成長した王子様の姿にメアリーは胸を高鳴らせるが、フランソワの態度はよそよそしい。おまけにフランソワの母、フランス王妃カトリーヌ・ド・メディシスは占星術師ノストラダムスの予言を信じ、ふたりの結婚を阻もうとする。傷心のメアリーの前に現れたのは、フランソワの腹違いの兄、バッシュ(セバスチャン)で……という王道の少女マンガ展開。

じつは、制作総指揮のローリー・マッカシー(『ビバリーヒルズ青春白書』)が強く影響を受けたと語っているのが、『花より男子』『ヤマトナデシコ七変化』などの日本の王道少女マンガなのだ!

どうりでストーリーテリングがうまい。

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マンガでいうと白抜きの髪と黒髪で登場しそうな、タイプの違うふたりの男の子。ファースト・シーズンは、親友同士のふたりのあいだで揺れ動く女心がメインになっている。

ラストでふたりの父、フランス国王アンリ2世が驚愕のフィクションによって崩御したとき。次代の国王となったフランソワが兄バッシュを副官に任命したとき。宿命の兄弟の絆と高まる感情をぞんぶんに表現してくれたサントラ、「王権のテーマ」(筆者命名)のシーンもたまらなかった。出生による身分違いの兄弟ながら、ときにケンカしつつも信頼しあって生きているフランソワとバッシュは、チーム男子好きにとっても注目だ。

美女ぞろいの女官たちのガールズトーク。宮廷の権謀術数や自分自身と闘い、女王として成長していくヒロイン――まるで「プリンセス」あたりで連載していてもおかしくない王道だが、おまけに史実のすき間を縫って、「こんなことあったかもしれない……人間だもの!」というヒストリカル・フィクションをつくるのがうまい。セリフもごく現代風だ。

「史実にこだわりすぎない」姿勢は解釈だけにとどまらず、ファッションや音楽にも及んでいる。

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『ゴシップガール』にも関わったデザイナーがスタイリングした「今買えるゴシック宮廷ファッション」は、ブランドアイテムとヴィンテージを交えたもの。ちょっぴりゴスでダークな「夢カワ」テイストには、ティーンの好きなものって世界共通なんだな、と感心してしまう。

また、音楽にも現代の人気アーティストが多数参加し、ギターのご先祖リュートなど、古楽器との融合を楽しむことができる。

「歴史劇」というほど重厚ではない。しかし「ヒストリカル・フィクション」として、「エンタメ」として真剣。そのさじ加減がたまらない、人気の秘密なのだろう。

かつて『ゴシップガール』がスタートしたとき、ニューヨーク、アッパーイーストサイドのセレブ高校生の暮らしぶりと、直前に公開された映画『マリー・アントワネット』へのあふれんばかりのオマージュに、王権なき国アメリカの「ロイヤルへの憧れ」を痛いほど感じたものだった。

『REIGN クイーン・メアリ―』はまさに、そんなアメリカの憧れの結晶だ。

エンタメ大国としての矜持はそのまま、テレビドラマとして楽しめて、当時の政治情勢までわかってしまう歴史スペクタクル。セカンド・シーズンではいよいよ、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のレイチェル・スカーステンが登場美しすぎるエリザベス一世として登場するのも楽しみ。

盛り上がっていく政治情勢と恋。この冬はぜひ、おうちで16世紀のフランス宮廷へトリップいたしましょう!

文 / 高野麻衣

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REIGN/クイーン・メアリー <セカンド・シーズン>全22話/各話約43分

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