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でんぱ組.inc相沢梨紗が選ぶ2015年エンタメBEST3

でんぱ組.inc相沢梨紗が選ぶ2015年エンタメBEST3

2015年は日本のみならず海外でも大活躍したアイドルグループ「でんぱ組.inc」。オタクなメンバーがそろっているだけあって、リーダーの相沢梨紗さんもマニアックなエンタメファン。そんな相沢さんが2015年にハマったエンタメ作品ベスト3はこちらです!

第3位 マンガ『ボールルームへようこそ』

好きになった作品は数が多くて選ぶのが難しかったんですけど、映画とドラマと漫画から1個ずつ選んでみました。

まず漫画は『ボールルームへようこそ』。衝撃的に面白くて、でんぱ組のメンバーにも「いつでもいいから読んで」ってゴリ押ししてます(笑)。

社交ダンス、競技ダンスの漫画なんですけど、たぶんダンスをやったことがないかたでもすごく面白く見てもらえる作品だと思います。青春ものやスポ根、ギャグ、ラブコメといろんな要素が入ってるから、いろんな視点でキャラクターに感情移入できるんです。

たくさんキャラクターが出てくるんですけど、それぞれのキャラがすごく濃くて、ひとり出てくるたびに応援したくなります。人間ドラマとしてもすごく面白いんです。

スポーツを観戦してるような感じでドキドキしながら見れる漫画で、毎巻ちょっと泣きそうになりながら読んでます。これまでスポーツ漫画にこんなに入れこんだことはなかったんですが、今いちばん次の巻が出るのが楽しみな漫画です。 『ボールルームへようこそ』は、本屋さんで単行本を見て表紙買いしたんですよ。絵がすごくステキだなと思って。作者の竹内友先生は美大を出てらっしゃるそうで、絵がとにかくお上手なんです。ダンスって体の動きがちゃんと描けてないと正しいポジションとかが表現できないんですけど、筋肉の描き方とかもすごくいいんですね。

私、漫画を表紙買いするときは、出てる巻を全部一気に買うんです。趣味が合わなくて失敗したらしょうがないと思ってて。でも、表紙買いで自分の好きな漫画を選べるタイプだからあまり失敗したことはなくて、今回も大当たりでした。

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『ボールルームへようこそ』
作者:竹内友
講談社『月刊マガジン』で連載中
何の目標も持っていない平凡な中学生の富士田多々良は、ある日、ひょんなことから社交ダンスと出会い、ダンスに夢中になっていく。

第2位 ドラマ『ハンニバル』

今年、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』にめちゃくちゃハマったんですけど、『ウォーキング・デッド』は今さら私がおすすめするまでもなく流行ってますし、シーズン6まであって長いので、今から見る海外ドラマということで『ハンニバル』をおすすめします。 映画『羊たちの沈黙』シリーズに出てたハンニバル・レクターが登場するんですけど、映画を見てなくても楽しめるオリジナルストーリーなんです。レクターの若いころの話で、タイトルは『ハンニバル』なんですけど、ウィル・グレアムという捜査官の目線で描かれることが多いんです。

ウィルは精神疾患を抱えていて殺人犯にものすごく感情移入してしまうから、自分が犯人なのか犯人じゃないのかもわからなくなるような人なんですけど、その精神的な苦しみを視覚的に表現しているのも興味深かったですね。例えば、精神的に苦しでる状態を、ベッドで寝ていると水の中に沈んでしまうとか、夢なのか現実なのかわからないような映像で表現するんですね。見てる自分もそういう気持ちになるような不思議な感覚があります。

映像はちょっとゾッとしちゃうくらいきれいで、作品中に料理もよく出てくるんですけど、その料理もとにかくきれいなんです。「わ〜っ、きれい!」って思っちゃうんですけど、料理してるのはハンニバルだから、実際は人の肉なんですよ。だから、料理をきれいって思っちゃうのも、ちょっと怖くて。ハンニバルが人を殺して食べちゃう感覚を擬似的に体験しちゃうようなところがあって、我に返るとすごく怖い、でもきれいだから見入っちゃうみたいな不思議な世界観です。ゴシックな世界が好きな女の子にもオススメしたいですね。

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海外ドラマ『ハンニバル』
アメリカ
原作:トマス・ハリス
出演:ヒュー・ダンシー、マッツ・ミケルセンほか
映画『羊たちの沈黙』などで知られる殺人鬼ハンニバル・レクターの語られなかった過去を描くサイコサスペンス。

第1位 映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

『バードマン』は個人的に衝撃だった作品で、今年見た映画の中で忘れられない作品のひとつです。
私は怒られるのが苦手なタイプなので、最初のほうのケンカっぽいシーンのところで見ていて疲れちゃったりもしたんですよ。丁度、ダンスレッスンとかで私も怒られてるシーズンだったので(笑)。でも、途中から目が離せなくなりました。

主人公のリーガンは昔ヒーローもので成功したけど、その後に落ちぶれた俳優なんですね。
『バードマン』は、そのリーガンが出演する演劇の舞台裏を描いた作品なんです。最初はリーガンには感情移入できなかったんですけど、途中の舞台初日のラストでハッとさせられました。「この人って本当に役者なんだな」って、演じてるマイケル・キートンと役のリーガンとが全部重なったように見えたんですよ。

リーガンは自分の自己評価が低くて、私もまわりから「いいね!」って言われても「本当にそうかな?」ってずーっと自問自答しちゃって自分を高く評価できないタイプの人間なんで、そこで共感しちゃったのかなとも思います。

映画のラストは解釈が難しいところもあって、私はバッドエンドにも感じたんですけど、いずれにせよ彼は解放されたんだなと思って、ちょっと安堵を感じました。すごく悩むけど答えが出ないときに、最終的に「もういいや」って考えたらフワって心が軽くなるような瞬間があると思うんですけど、その感覚を映画を見終わった後に感じたというか。見るまでにスゴいパワーを使うけど、見終わった後には見てよかったって感じるスゴい映画でしたね。

たぶん見ても「ん〜〜っ?」って思う人もいるでしょうから、1位に『バードマン』をあげるのは難しいかなとも思いました。個人的にも、これ以外で今年ハマった映画は『キングスマン』や『アントマン』とかエンタメ色の強いものだったりするので。でも、個人的に衝撃作だったので、1位は『バードマン』を選ばせていただきました。

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『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
アメリカ
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン、エドワード・ノートンほか
ブロードウェイの舞台で復活しようとする落ちぶれた俳優の姿をブラックユーモアを交えつつ描く。

相沢梨紗 あいざわりさ

大阪府出身。アニメ、漫画、ゲームなどを愛する6人組のアイドルユニット「でんぱ組.inc」のリーダー。2016年1月1日午前2時半〜午前6時のフジテレビ系の特番『アイドルNew Yearサミット2016』にでんぱ組.incが出演。
1月6日にはライブブルーレイ・DVD・CD『WORLD TOUR 2015 in FUJIYAMA』が発売。
1月9日よりでんぱ組.incの春の全国ツアーがスタート。
詳しくは公式サイトをチェック!

オフィシャルサイト http://dempagumi.dearstage.com/