「悲しいけどこれ戦争なのよね」「ジオンを倒すしかない、戦争が終わるしか」「偉い人にはそれが分からんのですよ」…心に突き刺さる言葉が目の前に飛び込んでくる。

エントランスでこの名言の洪水。最初からやられっぱなし
『機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM』が7月18日(土)より森アーツセンターギャラリーにおいて開幕した。ワンピース展以来、進撃の巨人展、NARUTO展とアニメ作品をテーマとした展覧会が大盛況だが、まさに真打ち登場と言える。
ガンダムの大きな魅力のひとつと言える名言で埋め尽くされたゲートを抜けると、そこにはホワイトベースの艦橋が再現されたオープニングシアターが。ヤシマ・ミライとセイラ・マスの立つ艦橋の外では、RX-78-2とシャア・ザクが死闘を繰り広げている、「大気圏突入」のあの場面が映像で再現されている。地球に無事降下すると「哀・戦士」が流れ、“胸熱” のまま展示会場へ。

ホワイトベースの艦橋をシアターで再現。この臨場感に感動
メインの展示にはメカデザインやキャラクターデザインの初期設定や決定稿、美術設定などの貴重な資料ばかり。キャラクターデザイン原案にはキャラクターそれぞれの初期につけられていた名前などが書かれており興味深い。見逃せないのは資料に囲まれる形で再現された富野由悠季総監督の作業デスクだ。椅子にさりげなく富野監督愛用のベスト(実物!)がかけられている。

だれもが一度は目にしたことのある安彦良和氏のイラスト。これは実物!

富野監督のデスクを再現。後ろのボードには設定などのアイディアが!

キャラクターデザインの初期設定資料。あのキャラクターははじめこんな名前だったとは…
圧巻なのは安彦良和氏が描いた膨大な量の原画でストーリーを追いつつ、名場面を紹介する作画コーナー。「物語の始まり」から「それぞれの最後の戦い」「脱出」まで、珠玉の名言とともに作品世界がよみがえる。それぞれの胸に残る名言とともに作画現物に出会える。なんという至福。
なんといっても大興奮は原寸大の巨大なガンダムヘッド。一年戦争の時に吹き飛ばされたガンダムの頭部はここにあった! 吹き飛ばされた部分の奥を覗きこむと計器が鈍く光っていたり、とにかくリアルだ!

ここでしか見られない、原寸大の巨大ガンダムヘッド!

これだけの作画に囲まれている至福!

数々の名セリフと作画の組み合わせにアツくならないガンダムファンはいないはず
忘れていけないのは超豪華な音声ガイド(価格520円)。「白の章」アムロ・レイ(古谷徹)、「赤の章」シャア・アズナブル(池田秀一)、「黄の章」ミライ・ヤシマ(白石冬美)の3種類から選ぶことができる。最後の会場限定の3種類のガンプラが用意されたミュージアムショップまで、とにかく気が抜けない構成。見終えた後には若干の疲労すら感じる素晴らしい内容で、二度三度と足を運んでしまいそうだ。

純金(K24)約1,000gでできた機動戦士ガンダム(左)と銀製のガンダム。純金ガンダムは2000万円!

アムロ・レイ役の声優、古谷徹氏(右)とサンライズの佐々木GM
(取材・撮影:チバヒデトシ)